いつもこころにコロコロを


by keirinyuko
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開山1300年 海抜0~2702mのジャーニー DAY1 パート3

吉野谷を出発後に向かったのは
「綿ヶ滝」
手取り渓谷にあり、落差30メートルの
迫力とマイナスイオンを満喫
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ここまで、のんびり、ゆっくり
歩いてきた分、ここからは少し
締めて行かないとなーと思い
そそくさと歩き出す。


タスキを掛けた2人組のランナーに
追い抜かれる。

これ、事前に調べてわかってたんですけど
開山1300年を祝ってタスキを繋ぐキャンペーンがあるんですけど、
同じく、海抜0から総勢30名くらいでタスキリレーをする
といった内容らしく、「いつか出会うなー」とは思っていたけど
予想以上に早い段階で抜かれた。

そりゃそうだ、この時のランナー
フォームからしてそれなりの人だってのわかるし。
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道の駅、瀬女手前の福井県とイチリノに向かう分岐にある
この屋根が目印の商店
普段は入ることがないけど、ほんとのホントにここからは商店も
自販機もないような過酷なトンネルロードに入る前に
水分とガリガリ君を補給

「さー行くか」
と立ち上がった時から、なーんとなく腰と股関節に違和感を感じるようになってきた。
「痛い」とかってことはなかったけど、こーなんというか休憩してから動かし始めに
関節がきしむような気がしてくる。

最初のうちは「こんだけ歩いていれば当たり前でしょ」ってくらいだったんですけど…
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か、体的な問題はある程度、どこかで支障がでるかも?
と予想はしていたんですけど、
この旅、最大の誤算(というかまーったく考えてもみなかった)のが
「トンネル地獄」
もっちろんトンネル通るのはわかってたんですけど、トンネルってそんなに歩いたことないじゃないですか?
トンネル内のモワーっとした空気。
想像を超える騒音
数えきれない数のトンネルを超えるんですけど、
股関節痛はひどくなる一方だし
で、テンションも相当な、ダダ下がり
あげく、トンネル抜けたら急な夕立に合うもんだから
本気で嫌気がさしてくるし、もう精神的にやられた、完全に。



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通り過ぎるダンプに叫びまくった。
心の中でなく、本気で。
「もう、止めようかな」
とも思った。
知り合いが山に登っているのも知っていたので
もしかすると帰り道に出会うかも
「もう、出会ったら車に乗せてもらって行こう」

本気で葛藤した。

遠くからそれっぽい車が見えた。
「どうする、どうする俺」


下を向いて車が通り過ぎるのを見送った。
そうだ、そうなのだ。
こんなきついチャレンジ。
きつすぎるチャレンジは
「もう2回目はないな」
って思えたのがラッキー。
もう2度とこんな思いはしたくないからこれで決着つけるんだ
と言い聞かせた。

もう、ひたすら無心で歩いたもんだから、写真なんか撮る余裕もなく
栄養補給しようと思っていた、「山下豆腐店」も休業日という
さらにさらにな展開
自販機でカロリーメイツを補給し、小雨の中しばらく地べたに座り休憩
この後、本気で立ち上がれなかった。
もう、関節がきしんできしんで、生まれたての小鹿どころか
自販機にもたれかかるようにして立つのがやっと。
それでも歩き出すと、少しだけど痛みが和らぐもんだから
なんとか歩き出す。

白山へ向かう途中にある、百万岩
明るいけど、この時点で19時頃
予定時刻を大幅に過ぎて、この歩き方だと
まだ2時間はかかりそう。

この先は車がすれ違うのもやっとの獣道。
そういえば、今までにも車で通った時に猿とか、鹿もみたことあるな
今年は熊が出る、ってのも聞いたし。
時間も時間だから車もまーったく通らない。
心ぼそくなってきたぞ。
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いつからか辺りが暗くなり、ヘッドランプ装着。
もう怖いからイヤホンも耳から外し、股関節の痛みに耐えながら歩き続ける。
ふと、そういえば。
とっきどきの頭痛持ちなのでバファリン持ってたことを思い出す。
「鎮痛剤変わりになるかも」と服用したら、マーなんてことでしょう。
速攻です、速攻。完全に痛みを感じなくなり、何なら小走りもできるくらい。
あまりに効き過ぎるから、逆に薬って恐ろしいなと思いつつ
もうひたすら、がむしゃらに小走りで頭の中には「サライ」が流れている。
途中、ヘッドランプが故障するというアクシデントに見舞われながらも
もうそんなこと、小さすぎてお構いなし。
遠くに目的地「市之瀬」の明かりが見えた時は本気で泣きそうだった。

歩き始めて、16時間。(行動時間は約13時間)
距離にして68キロ。
達成感とか感想とか、そんなことよりも
とにかく早くテント建てて、ビール飲んで寝たい。
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市之瀬のビジターセンター前に三重から来られたというご夫婦。
「明るいときに見かけたけど、まだ到着してないから心配していた。迎えに行こうか迷った」
と言われる。
市之瀬前の永井旅館でお風呂に入ったときに旅館の人にも話をしたそうで
「そういう人は何か目的があってやってるだろうから、見守った方がいいよ」
と言われ想い留まったそうです。

もし、声をかけられていたら恐らく間違いなく車に乗っていただろうな。
旅館の方の一言、ご夫婦のお心遣いに感謝しつつ
「自己責任」という言葉の重みをすこしだけ実感した。

吉野谷のJAで買ったビールとトマトがやけにうまかった。
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by keirinyuko | 2017-07-27 23:37 | 石川県の山 | Comments(0)