いつもこころにコロコロを


by keirinyuko
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うわさの結末

うわさであってほしかったあの名店「とんかつラグビー」
閉店の知らせを知ったのは数日前。
スケジュール的にここしかない!と決め込んだ6月20日

前日、夜勤明けから医王山トレラントレーニングにて疲労困憊。
夜は8番らーめんで春巻きをアテにBEERで撃沈。
そしてこの日も夜勤のため、いつもならそこそこな時間まで寝ているのに
この日は5時っくらいから目が覚めて2度寝ができない。
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噂のうわさでは11時過ぎには閉店するらしく、
この日お目当てにありつけるか心配しながら、
登校前のファミリーと共に朝食を食す
って、食べちゃったぞ朝食。大丈夫か!
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さっすがに10時に並べば大丈夫だろ。ポールポジションかも
とハンドル握る手は震え、アクセルもいつもより強く踏んでいるのがわかる。
でも、抑えられないこの感情、ドキドキ。

店の前に着くとすでに数名並んでいる。
店先の自販機で水を買い乾いた喉を潤す。
並んでる客、それぞれが「ラグビー」との思い出話に花を咲かせ
その扉が開くのを今かと待ち構える間にも行列は伸びていく。

開店時間は11時
のはずが、10時30分に扉が開く。
店のおばちゃんがしかめっ面で
「並ばれたら困るのよホント、迷惑になるから。早く入って、入って」
と本気で嫌気がさしたご様子。

はじめてこのお店に訪れたのは10数年前。
おばちゃん痩せたな、っと時間が流れたことを改めて感じながら
皆、笑顔で入店。

いつもはあった2人席はなくカウンター11席のみ。
もちろん満席でギャラリーのように2巡目のお客が店内で待っている。

それぞれに注文。
おやっさんの調理する所作に皆が釘付け。
あの唯一無二のとんかつを生み出したとは思えないほどのゆるやかな動きに
再び時が流れたことを感じつつ、この閉店が必然であることを確信する。

おそらく最後になるであろうこの注文。
ロースとヒレか?
メンチか?
それともチキンカツか?
「あなたご注文は?」と(はよ言いなはれ的口調)
口をついてでたのは
ロース大

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そーだ
そーだよな。
初めて食ったのもロース大。
あのころはただただボリュームのある店って感覚だったし
このロースかつがいかに偉大かを知るのには数年かかったな。

薄くてもはがれない衣。
その中にはスチームされたかのような豚ロース。
ジューシーと簡単には言えないあふれ出る汁。油ギッシュなものとはまた違うし、
単なる汁気ともちがう。
エキスだな、エキス。
今更ながら、店内で揚げ物をしているような油の音は
肉を油に落とす瞬間の「シュワっ」ってくらいしかしてないことに気付く
ジュワジュワとかパチパチとかほとんど音がしていない。
もしかすると、その「シュワっ」って音も
おやっさんが言ってるのかもしれない。
おやっさんはただただ油の中の肉を見つめているだけ。
え、もしかしてもしかすると見つめる先に肉はないのか?
(時々、おばちゃんに注文の順番で怒られてたりするけど)
そんなこんなが一体化してサックリからのシッとりなロースカツ。
1巡目はひたすらロースかつのみをさながら草食動物のように噛み締める。
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2巡目に行く前にフツーにうまい味噌汁で一旦、口の中をリセットし
ここにきてサラダ、漬物で最後の口にするわけにいかないので、そちらもたいらげて
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ごはん、カツ、カツ、ごはんカツ
もちろん1番デカイやつを最後に
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ロースカツを2枚、やや多めに盛られたご飯をペロリ。
そう、まさにペロリ。
「あれ、俺いま食ったよね?カツ」
ってくらいペロリ。

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そう、お皿にはしっかり2枚のロースカツが乗っていたエキス跡が。
終わったんだな、本当に。

店を出た時点で時計は11時8分。
10時に並んでから始まった1時間のショートドラマ。


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本当にカツというかこの店でカツと呼ばれているものは例えようがないわけですが
「大」を注文すると言うところの「ダブル」で出てきたり
旨すぎる味噌汁はいつもお椀に半分強くらしか入ってなかったり
1巡目の客には「メンチもう作ってないから」って言ったのに
2巡目ではすんなりオーダーが通ったり
そして我が店を「ラグビー店」と言ってみたり
うまいだけの名店は数あれど、サイドストーリー付きの超名店
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昭和が過ぎ、平成もまた幕を閉じようとしております。
新竪町の元祖ファストフードテイクアウト寿司屋「ちくは寿司」しかり
名店とともにその時代の空気、
いわゆる「昭和感」的なものも失われていくような。
寂しい限りです。

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が、おやっさん、おばちゃんを見たら
これはもう勇退ですよ。
これ以上を望んではいけない。

本当に、本当にごちそうさまでした!
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by keirinyuko | 2017-06-21 17:48 | eat | Comments(0)